日陰大学生フランスで光を浴びろ

現在フランスのアンジェという街に留学中!留学生活での発見やフランスらしい情報を発信します!

平成を生き抜いた彼女

 

こんにちは カゲヤマ です

 

先日、自分の生き方を

考えさえられる出来事が起こりました。

そして今もまだ、それが心の中に

シコリとなって消えていません。

 

とてもとてもお世話になった

仲の良い先輩を亡くしました。

 

それは突然で

とても残酷で

 

私にとって彼女は一番親しい先輩ですが

彼女にとっても私は一番近しい後輩だったんです

 

そんな彼女の最期に会えなかったこと

その後の会に参加できないこと

凄く凄く後悔しました。

 

彼女の告別式の日

私は同じ大学のフランスに留学している

別の都市の友達とスイスに旅行する予定でした。

 

スイスに行くか日本に帰るか迷いました

 

スイス旅行すれば 大切な彼女の告別式には行けない。

たくさんの高校時代の仲間たちが集う中

一番の後輩の姿は無いという冷徹さ

 

日本に帰れば大学の友人とのスイスには行けない。

前々から電話して計画を立てていた旅行は白紙

「友達の分」の旅行も奪う失礼さ

 

しかし私は友達とスイスに行くことを決めました。

 

出発するギリギリまで悩んだ上での決意です。

 

 

実を言うと

旅行中も気乗りしないことが多々あって

友達に失礼だったと今 痛感しています。

 

何度も 思い返して は 思い直し

自分が ここスイス にいる意味を

何度も考え直していたのことを今でも覚えています。

 

 

この決断をするきっかけとなったのは

1つ上のある男の先輩との電話

 

彼と亡くなった彼女と私を含めた

5人のメンバーの部活のパートで

高校を卒業した後も その5人でよく集まっていました。

 

その彼との電話での一言

「帰ってくることをアイツが望むと思うか?」

 

なんかその一言で一気に腑に落ちたんです

 

きっと それは

勝手にずっと待っていた言葉だったのかも 

 

この電話でこの言葉で一気に涙が出て

びっくりした

 

部活からの連絡が来て

文面上では知っていたことなのに全く泣けなくて

私は「悲しくも無い」ような薄情な人間なのか

とさえも思ったりしていた

 

人間の耳って偉大ですね

「聞く」ってこんなにも大きな力を持っているんですね

 

少しだけ現実を感じることができました。

 

 

あの日から数週間経った今も尚

相変わらず “これ” に 現実を感じることができずにいます

 

日本に帰ったらひょっこり現れるんじゃないか

みんなで私を騙すドッキリなんじゃないか

と までも思ってしまうほど

 

ひとりひとりが “現実” と向き合う中

私は まだ 一人

少し遠いところで逃げているんでしょう

 

前回の記事で 元号が変わった今

込められた意味を理解して生きて欲しい旨を書きましたが

 

きっと この気持ちは

ここから 生まれたものなんだと思います

 

彼女は 令和を生きれなかった人

ううん

平成を生き抜いた人 です

 

そんな彼女にも恥じのない

生き方 生き様 を少しでもしていきたいものですね