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【映画】「ラ 」鑑賞 ~いつだって私は誕生し続けれる~【映画解説】

 

前回の記事

彼の死が発表された日

私は彼と交友関係のある、ある種 戦友だった 俳優 私の推しの1人 

桜田通が主演を務めた映画「ラ 」を鑑賞しました。

 

こんな時にあの事務所の映画を観るのはどうなのか?

と疑問視してみたけど

通くんのTwitterのツイートやインスタのストーリーでの文章、

Twitterのプライベート(?)アカウントを鍵垢にした意図を

自分なりに考えて

今こそ見てみるか!

と思い立ったのでした。

(ちなみに公開時はフランス居て観れなかった)

 

音楽の夢を持っている主人公と彼を取り巻く周りの環境との摩擦

 

ストーリーはぶっちゃけありきたりで

夢を追いかけたい気持ちと実際はそううまくはいかない現実

その夢が「音楽」であることもベタだなって感じ

 

ですが、この映画のポイントだなって感じた部分

母親役の西田尚美が姉の出産費用としてとっておいた

お金を主人公に渡すシーン

「出産祝い。生まれ変わるんでしょ?だったら出産祝いじゃん、あんたの。」

スーツを買うからっとお金をせびられこう言い渡します。

 

また、タイトルにもなっている「ラ 」

この「ラ 」は一般的に使われている音階の音名

イタリア語の「A」の音

「ドレミファソラシド」の『ラ 』の音のことです

 

主人公が愛用している楽器ギターの開放弦の一つでもありますが

注目はそこではなくて

福田麻由子演じる 主人公の彼女 ゆかり が言うセリフ

「赤ちゃんが生まれる時の産声ってね、みーんなラの音なんだって」

その後ゆかりは出産します。

 

そう「ラ 」とは、この映画の意図とは、人が生まれること

そして人は何度でも生まれ変われるということ

 

 

 

私がこの映画を見ようとしたきっかけは

とある俳優の死

死後 彼の周りについて一日中考え、勝手に心配し、

ヒトの死というものに囚われていました

 

でも 結局「生きる」ということを考えるようになっていました

 

 

実はここ最近、個人的に 

自分の本当のやりたいことができていないのではないか

自分の人生どうやって歩んでいこうか

思い詰めていました

 

とりあえず目の前のことをこなすだけで

いや、こなすことさえできていなかった

 

決断できない自分 行動できない自分

こんな自分が嫌で嫌で 嫌いで嫌いで堪らない

 

そんな中 彼の死、そして この映画

 

 

私が「ラ 」の音で声をあげ、また生まれた

いや、人はいつだって生まれ続ける

生まれ変わり続ける

 

変わろうと思った瞬間から

ラ はなり始めているのかもしれない